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コンタクトレンズと角膜感染症

 

 2003年に感染性角膜炎の全国調査が行われました。年齢分布を見ると、20代と60代に2つのピークがあり、20代では9割がコンタクト使用者でした。
 2007年4月から2008年3月にかけてコンタクトレンズによる角膜感染症で入院治療をした症例の全国調査も実施されました。ピークはやはり10代から20代に偏っており、半数の方は治癒後も視力障害が残ったそうです。
 コンタクトレンズ処方の際に、危険性や取り扱い方の説明が不十分だったり、説明があっても若年者では感染症にたいする認識が甘いため、こういう結果になっているのだと思われます。最悪の場合失明に至ることもある角膜感染症について、最低限の知識を持つことは大切だと思います。

 

原因となる病原体

 @細菌・・・グラム陰性桿菌(土壌、水周りにいる環境菌)
                グラム陽性球菌(皮膚や粘膜にいる常在菌)
 A真菌
 Bアカントアメーバー
 C単純ヘルペスウイルス
大きくこの4つに分けられますが、発症の仕方には2つのパターンがあります。

 

装用方法によるもの

 まず1つめは装用の仕方が原因になる場合です。コンタクトレンズを夜もはずさず連続装用したり、長時間装用したりすると、角膜のバリア機能が破綻して常在菌に感染し、角膜潰瘍などをおこします。コンタクト関連の角膜炎のなかで頻度はもっとも多いのですが、抗生物質が良く効きますので、早期に治療すれば視力障害を起こさずに治ります。

 

お手入れの仕方によるもの

 もうひとつは、レンズのお手入れに問題があっておこるものです。こすり洗いを省略したり、レンズケースを不潔にしていたり、保存液を何日も換えなかったりすると、環境菌である緑膿菌やセラチア、真菌やアメーバーの感染をおこします。これらは弱毒菌ですが、いったん感染すると大変重篤な角膜炎になります。入院治療が必要で、多くの場合、後遺症として視力障害が残ります。

 

こすり洗いの重要性

 1日の装用でレンズに沈着した細菌やタンパク質などをクリーニングする最良の方法が、こすり洗いです。生理食塩水でこすり洗いするだけで、8割以上の細菌は除去されます。
 愛媛大学で行われたこんな実験もあります。ソフトレンズに細菌を付着させ、A洗浄なし・Bすすぎのみ・Cこすり洗い+すすぎ、の3グループに分け、色々なメーカーのMPS(洗浄・すすぎ・保存がひとつでできるマルチパーパスソリューション)に浸潤させて4時間後のケース内の生存菌数を調べました。CのグループではすべてのMPSで細菌は検出されませんでした。逆にAグループではすべてのMPSで、付着させた細菌数の半分以上が残っており、ほとんど殺菌できていないものもありました。こうして汚れたままのレンズを翌日また装用することになるのです。
 このケースを洗浄せずに使いまわすと、ケース内にバイオフィルム(膜状の細菌のかたまり)ができ、さらに消毒が難しくなります。

 

まとめ

 コンタクトレンズで失明しないためには、決められた装用方法(時間・期間)を守ること、片面につき20秒以上こすり洗いをし、すすぎをしっかりしてから消毒をすること、装用後にはケースを洗浄して乾燥させること。「こすり洗い不要」の甘い言葉に惑わされないようにしてください。

 

(2008/9)

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